「 ノマド 」という言葉を皆さんはお聞きになった事がありますでしょうか。
私は最近その言葉を知ったのですが、その理由は「 ケニアがデジタルノマドビザの発給を開始した 」というあるXのポストを見たからです。そこから、ノマドとは何かを調べて、アフリカ南部の国々で同様のビザを出す国はあるのかしらと思って検索してみました。すると、南アと共にナミビアも発給している事がわかりました。
ということで、今回はナミビアの話を少しだけしたいと思います。なお、ナミビアのノマドビザの話はいたしませんのであらかじめご了承ください。
ナミビアという国ですが、私にとっては「 (長く滞在した)ボツワナと似ているところが多いな 」という印象を持っています。外貨獲得の産業がほぼ同じ、自然に恵まれている、南アよりはるかに安全、国民がおおむね穏やかな感じ、といった点がその理由です。特に2番目についてはボツワナには絶対にないものを持っていて、これは多くの日本人にとってはかなり重要ではないのかなと思っています。
その絶対にないものの名前は「 大西洋 」と言います。つまり海です。話を聞くと、海沿いの街のシーフード料理はおいしいそうで、私もいつかは海側に行きたいなと思っています(まだ内陸側しか訪問していないもので)。ボツワナでもいろいろありましたが、単純に比較しただけでも、お金の事を抜きにすれば、いつか住んでみたいなと思っています。
まずはノマドもどきで、3週間くらい住んでみたいですね(現時点でノマド用ビザを取る必要はない気がしています)。最初はウィンドフック(Windhoek)に10日間くらいで、残りは海側の街ウォルフィスベイ(Walvis Bay)みたいな感じで、適度に仕事をこなしつつナミビアの雰囲気というのをほんの少しだけ体感してみたいです。仮にノマドが出来る会社に転職出来たら、ノマド用ビザを申請して、会社公認で住んでみたいですね。
ただ、このような話ができるのは、「 私自身がそれなりの収入を得られる 」事が前提でして、実際のナミビアは、多くの国民にとって生活していくのが厳しいと言われています。特に今年は、エルニーニョ現象に伴う干ばつによって、例年よりも食料を確保するのがかなり大変だとされています。そしてこの干ばつは、野生動物にとっても大きな影響を与えています。例えば、カバの群れが水深の浅くなった沼地で立ち往生してしまったとか、ナミビア政府が『 野生動物を間引きして、その肉を本当に貧しい人たちに分け与える 』ことを発表して動物愛護団体が抗議したとか、大変な事になっていました。後者については、どちらの言い分も理解できます、とだけコメントしておきます。
この干ばつに関しては、アフリカ南部諸国でいろいろな影を落としていて、アフリカ西部での洪水被害のニュースを見るたびに、胸が痛くなるのと同時に、ちょっとその雨水の一部をわけてくれないかしら、と不謹慎にも思ってしまいます。それくらいまずい状況です。
最後は話がそれてしまいましたが、ナミビアで仕事を得られれば(不労所得で生活できるならそれも可)、生活してみたいです、というお話でした。もちろん、ナミビア観光もおススメですよ!