先日Xで、台風がアフリカ南部に上陸しています、と誤報を流してしまいました。
誠に申し訳ございませんでした。私の天気図解釈に誤りがありました。
今回のミスを教訓にして、X及びこちらでの投稿前に、きちんと情報の確認をとったうえで、発信していきたいと思います。
まずは、アフリカ南部に「接近はしていた」台風(インド洋の場合はサイクロンだそうです)の話を少しだけ。
私がXで情報を出した時点で台風は上陸しておらず、「Force Thirteen」というYouTubeサイト(主にお天気を取り扱っている模様です)によると、1/13(月)になってモザンビークにわずかに上陸したようです。その後はモザンビーク海峡(モザンビークとマダガスカルの間の海峡)を抜けて、(おおざっぱに)南東方向へ進む見込みです。マダガスカルに上陸する可能性はまだ残っていますが、アフリカ大陸に再上陸ということはなさそうです。ちなみに上陸した時点での(中心)気圧は975 mb、最大風速は約45m/秒だったそうです。上記サイトの動画での風速表示がkm/時だったので一瞬悩んでしまいましたが、換算するとすっきりしました。思っていたより風が強いですね。
今回のサイクロンの名前は「Dikeledi」と言います。もしかしたらツワナ語かなと思って調べてみたらその通りでした。英語に訳すと「tears」という意味だそうです。空からの涙(=台風からの雨)もあるし、人間の悲喜こもごもからくる涙もあるし、良くも悪くもいい名前かなと思いました。
もう1つは、FlySafairの話題です。
FlySafairとは、南アの航空会社で、LCC(low cost carrier)の会社です。日本で言えば、ピーチ航空がこのLCCにあたります。ヨハネスブルグの空港に来る予定がございましたら、探してみてください。
そして本当なら、「FlySafairさん、オーバーブッキングの話は、公にバラしちゃ(会社的に)駄目だったのでは」という話をしようと思っていたのですが、もっと大きな問題が発生してしまいました(この件と繋がっているのかもしれませんが)。
「(会社の)議決権の所有率のために、FlySafairの運航自体が出来なくなるかもしれない、ってどうなのかしら」
(引用からの意訳)
・国内の航空会社は、少なくとも75%以上の議決権を南アの住民(residents)が所有する必要がある
Flight price warning for South Africa as FlySafair suffers major blow
・議決権に関する照会は2022年10月に実施され、FlySafairは法令順守していないと判断された。今回(南アの)Air Services Licensing Councilはこれを再確認した
・FlySafairはこれに関して、「非現実的だ」としているのと同時に、楽観的な見方(運航は継続可能)をしている
https://businesstech.co.za/news/business/806895/flight-price-warning-for-south-africa-as-flysafair-suffers-major-blow/
もう、何といえばいいのか、呆れてしまいます。
数年前からこの事を理解していた話なのに、何の改善もしてこなかったように見えてしまいます。2022年と言えば、COVID-19が収束してきて、航空業界もその業績が少しずつ回復基調にあった頃だったと記憶しています。その時は当局も目をつぶってくれたと思いますが、そこから時間が経っていますし、何かしらの行動は出来たのではないかなと素人ながら考えてしまいます。例えば、経営陣が所有していない数パーセントを、あのオッペンハイマー一族(多分まだ南ア在住)に購入してもらうとか。さすがに買う利点はないですかね(苦笑)
一方で、会社側が楽観的なのも理解は出来ます。理由は南アのLCC航空会社が他にないので、南アの航空当局も運航停止にまで踏み込めないというところでしょう(基本的にLCCとメガキャリア(例えば日本航空や全日空)の客層は被らないと言われている)。「次回までに改善できなければアウト」が落としどころになるのかなと予想して、続報を待ってみようと思います。まだ出ていないのを祈ります(苦笑)。