スティルフォンテインのzama zama 救出作戦は、いい意味でいつの間にか終了していました。もう少し時間がかかると思っていたので、正直ほっとしています。
そして現在、大変残念な事に、このスティルフォンテイン(Stilfontein)の違法採掘において、中心人物とされる通称”Tiger”は警察に捕まることなく、まるでRupin the 3rdのように(?)現時点で見事逃亡を果たしております。兵糧攻めで中の人間の体力を奪って降参させるという、戦国時代にタイムスリップしたかのような原始的な手段を取っておきながら、肝心のところが抜けてしまったという、大失態を犯した南ア警察でございます。
言いたくないけど、お〇かさんなのかな?
なお、今月16日のブログで、違法採掘に関する話を少し詳しく書いていますので(https://mvt-southernafrica.com/2025/01/16/250116/)、よろしければご覧ください。
タイトルに「少しだけ」とつけた通り、少しだけ補足したいと思って、今日のブログを書いています。
違法採掘は、別に南アフリカだけで行われているわけではありません。
アフリカ南部で言えば、ボツワナでも、ジンバブエでも(多分ナミビアも)、この”illegal mining”はされています。理由は上のリンク先にも書きましたが、単純に仕事がないからです。ボツワナの違法採掘に関しては、スティルフォンテインみたいな大規模なものではないですが、警察の地道な捜査と警戒によって着実にzama zamaを逮捕しています(人数が少ないのが幸いしているのもあります)。
雇用がないというのはこの地域全体でみて非常に深刻で、特に若者に関してはざっくりですが、どこの南部アフリカ諸国も大抵3人に1人が仕事がないと言っても過言ではない状態です。私が彼らだったとしたら、仕事に就いていないのであれば、後先考えずにやっぱり「甘い誘い」に乗ってしまうと思います。
結局、このような違法行為・犯罪行為を減らしていく1つの手段は、私たちには考えにくいですが(氷河期世代は別です)「国民に雇用を」という方法(政策?)しかないのかな、と考えています。ベーシックインカムというのも可能性としてはありますが、外貨が安定的に入ってくるかつ人口が少ない国に限られるのかなと思います。とはいえ、雇用を生み出してくれる企業を新規で自国に誘致するのは非常に大変です。公務員として雇うにしたところで、国の予算は限りがありますし、雇われたら雇われたであまり仕事をしません。結構八方ふさがりですよね、国民に納得してもらう形で、少しずつ民間での雇用を増やしてもらうしかないのかなと思います。