日本時間的には今日(9日)になりますが、カタールでコンゴ民主共和国(DRC)政府とM23の首脳(と個人的に予想している)が会談を行います。目的は基本的に「DRC東部における紛争状態を止める」になると思われます。

このブログにたどり着いた方は、多分この冒頭の部分だけで、何の話をしているかはご承知かと思いますが、念のために書いておくと、現在、ルワンダの支援を受けている(とされている)M23という組織がDRC東部で侵略行為をしています。これに対してDRC政府は決定的な対策を取れないまま、M23のDRC内での進出が続いています。この組織の(一応の)目標としているのが、DRCの首都キンシャサに乗り込む(オブラートに包んでいますが)というものです。個人的にはキンシャサというと、WWEに所属する中邑真輔のフィニッシャーなのですけどね(苦笑)。そういえば、昨日くらいから、キンシャサは洪水になっているようです。死者が出ないのを祈っております。

話がそれてしまいましたが、カタールで開催の会談に話を戻します。
正直にいって、一筋縄ではいかないと思います。
ここまでの過程で、DRC軍は大したことがないと予想しているM23。
何としてでも、この辺りでM23の侵略を止めたいDRC。
どちらがより強気に出やすいかは、すごく明快かなと思います。

ただし、M23にも泣き所が2つあります。
1つは、あまりに強く出過ぎると、彼らのスポンサーと目されるルワンダが辛い形になります。
実際、遅きに失した感がなくもないですが、ヨーロッパのうちの数か国はルワンダへの支援を少しずつ取りやめています。

もう1つ辛い形があって、それは今回の仲裁役の「カタール国」です。
それって仲裁役として機能するの、と思われるかもしれませんが、実はこの国の国営カタール航空は、ルワンダ航空(国営)と資本提携をしているのです(だからこそ、ルワンダ政府関係者ともいえるM23を呼び込めたのだと私は推測しています)。M23によるDRCへの攻撃が国際的に知られるようになってから、ルワンダ政府の広告をつけている欧州のサッカーチームに、「ルワンダ政府のスポンサーをはずせ!」というやや過激なXのポストを間接的に見たのを覚えています。ただ少なくとも私の記憶では、「カタール航空はルワンダ航空から資本を撤収しろ!」というのはなかったですね。ウィキペディアにものっているのに、どうしてカタール航空には文句を言わなかったのでしょうかね。