6月の話になりますが、ラスベガスでダイヤモンドに関するイベントが行われました(毎年開催されます)。
このイベントの中で、ダイヤモンド界の巨人、デビアス社が興味深い発表を2つほどしました。

「Ombré Desert Diamonds」のダイヤは、暖かみのあるニュートラルカラーのジュエリーを特徴としており、メディアや小売業者向けマーケティングによって支援を受けます。

Originダイヤモンドを購入する消費者は、Tracr(トレーサー)プラットフォームを通じて、そのダイヤモンドの原産国や生産履歴を追跡可能。

https://rapaport.com/news/de-beers-launches-beacon-jewelry-line-and-expands-diamond-traceability/

1つは、「Ombré Desert Diamonds」を立ち上げ、黄~茶色系の色のダイヤモンドを販売すること。
もう1つは、自分が購入するダイヤモンドがどのようなルートを経てきたのかを追跡できること。
この2つの発表をしました。

天然ダイヤモンドは、その品質を表すために「4C」というものを使います。そのうちの1つが「Color」を意味していて、黄色みがかっていると品質が良くないとされています。今回の発表は、黄色や茶色のダイヤモンドにも価値を持たせる事を意味していると思われるので、この「4C」を「3C」にする事になるのかもしれません。「Ombré Desert Diamonds」に対して、だぶついた色付きダイヤモンドの在庫処分にすぎないという見方もあるみたいですが、中長期的な時間をかければ、販売額が増えていくのではないでしょうか。
ちなみに、ChatGPTに、「Ombré Desert Diamonds」を使った装飾品を描いてくださいと言ったら、このようなネックレスを作成してくれました。

ダイヤモンドのカットがちょっと露骨すぎますが、なかなか悪くないな、と思っています。なお、Ombré(オンブレ)とは「段階的なグラデーション」「色の濃淡の移り変わり」の意味との事です。

もう一つの、「ダイヤモンドが生産国から追跡可能になった」というのが、個人的にはとても嬉しいニュースだと思っています。というのは、アフリカ南部に比較的長く滞在していることもあって、可能であればそのどこかの国から産出されたダイヤモンドを購入したいな、と思っているからです。しかも、デビアス社は、ダイヤモンド生産国のうち3つがナミビア、南アそしてボツワナと、それなりにゆかりのある土地ばかりなのです(将来アンゴラもここに加わるかも??)。お金を貯めて、いずれこのシステムで産出国を確認したうえでダイヤモンドを購入したいです。

デビアス社は、親会社の思惑とダイヤモンド販売不振で、ダイヤモンド業界では、ちょっとした話題の的になっています。現在のデビアス社はどのようになっているのか、近いうちに投稿しようかなと考えています。