アフリカの人間がなぜかウクライナの戦場に


米・イスラエルのイランに対する攻撃で忘れられてしまいましたが、ロシアーウクライナ紛争の真っただ中になぜかアフリカの人たちがいる(いた)、という話をしたいと思います。

先月、ケニアの情報機関がある報告をしました。

(英文訳)1000人のケニア人が、ロシアでの雇用を約束した虚偽の情報を鵜呑みにし、ウクライナでロシアのために戦うよう徴兵され、前線に送られた。
https://apnews.com/article/kenya-russia-ukraine-army-recruits-82c48fb68edf130dc080385b0d3d5887

この一文を見て、「ロシアはひどい」「ロシアは勝つためにはなんでもあり」などと言う方もいらっしゃるかと思いますが、このブログは「アフリカ南部の側から見る」を心がけているので、ここでは露の是非は問わないで起きます。ただ、4桁数の人間がケニアを離れて、ロシアへ行かざるを得なかったという大きな「事実」が存在します。

この「ロシアがアフリカの人間を(だましてかどうかはともかく)戦場に連れて行っている」という話は、昨年から出ていました。

南アのジェイコブ・ズマ元大統領の娘が、MK党のボディーガードとして訓練を受けるためにロシアへ行くと偽り、17人の南ア人男性を騙してウクライナでロシアのために戦わせたとして告発され、国会議員を辞任した。(記事は昨年の11月末のもの)
https://www.theguardian.com/world/2025/nov/28/jacob-zuma-daughter-resigns-claims-south-africans-tricked-fight-russia

MK党とは、uMkhonto weSizwe(ウムコント・ウェ・シズウェ)党の略です(最初のuは現地語の関係で入るはず)。このMKの前身は今の南アの政党ANCと関係が深いのですが、それは別の機会に。このMK党はロシアと繋がりがあると言われていて、その流れでズマ爺の娘が上手く騙して、といった流れの可能性があります。人数だけみればケニアと比べて遥かに少ないですが、これもロシアへ行く理由・背景があったとみるほうが良いでしょう。
ちなみにアフリカ大陸の他国でも同じようなことが起きています。

ではどのような形であれ(自発的、騙された、など関係なしに)、どうしてアフリカの人たちは、ロシアを経由して戦場に行くことになってしまったのでしょうか。

最大の理由は「国内に仕事が(ほとんど)ない」、これです。仕事が(ほとんど)ない。重要なので2度言ってみました。彼らの肩を持つわけではないですが、彼らもちゃんとお金が稼げて生活ができるなら、(高い)給料につられてあんな寒いロシアまで行かないですよ(なおウクラ(自主規制))。アフリカ各国政府が、失業率(とりわけ若者の失業率)対策をもっと真面目に出来ればこのような事にはならないのですが、まあ、ねえ(意味深)。

私たちも、美味しい話にすぐ飛びつかないように気を付けましょう。