アフリカ南部の国々に旅行したり滞在しているにもかかわらず、どれくらいの数の人たちがそれぞれの国に住んでいるのか、という事に考えがいかなかったので、今回は各国の人口について書いてみようと思います。
わかりやすくするために、アフリカ南部に該当する国々を表にしてまとめました。

モーリシャスやセイシェルなどの国は除外しています(南部かどうかの判断が難しい)。また、タンザニアなどのアフリカ東部の国を、比較のため(個人の趣味とも言います)に表に入れました。なお、ここには入っていませんが、DRコンゴの総人口は、国連などの推計で約1億1280万人(2025年中頃)とされています(国勢調査のデータがないためはずしました)。
予想していたとおり、アフリカ南部で一番人口が多い国は南アでした。タンザニアとほぼ同じくらいの人口なので、確かにこれくらいの人口の規模感であれば、日本の会社が多数進出しているのも納得かな、という印象です。隣国のケニアと合わせて1億人の市場ですか、、大きいのではないでしょうか(やや疑問の目)。
意外に総人口が多いと感じたのは、モザンビークとアンゴラです。確かに、この地域で見れば国のサイズも大きいでので、それを反映していると思います。ちなみに、1975年にポルトガルから独立した時点での人口はそれぞれ、900万人(モザンビーク)、600万人(アンゴラ)と国連が推計していて、そこから50年かけて、3~4倍の人口を持つ国になったことがわかります。独立後の内戦などがなければ、両国の貧困問題は現状よりも良かったのではないか、と思ってしまいます。
ジンバブエとナミビアの間で、総人口のギャップのようなもの(桁が1つ違う)があって、ナミビアが人口300万人となっています。時々、「ナミビアとボツワナは同じくらいの総人口です」と邦人の方に言うことがあったのですが、70万人も差がついているので、そろそろ「ナミビアのほうが少し多いです」に改めないとまずいですね(苦笑)。レソトとエスワティニについては、この人口でなければ国の運営が厳しいですよね。しかもトランプ大統領の関税で、さらに打撃が加わって、泣くしかない状況になっているはずです(特にレソト)。
というわけで、今回はアフリカ南部諸国の人口について書いてみました。これを書きながら、自分にとっても、勉強になってしまいました。
2050年にアフリカの総人口は25億人になり、将来ビジネスチャンスが訪れるという言説が、来月のTICADを前にまた改めてちらほら出てくると予想していますが、それには正直否定的な意見を持っています。その話は、きちんと内容をまとめてからお話ししようと思っています。