経団連、会長の出身会社が数千億円の赤字を出しても、会長職を続けていられるようなある意味適当ともいえる組織、が今月開かれるTICAD9に対して、提言をしているのですが、あなた達本当に会社を経営してきた人たちの集合体ですか、と疑問符を投げかけたいところがあったので、「序破急(Qではないです)」で指摘をしておきたいと思います。

序「2050 年までには、都市人口は現在の3倍の約 10 億人となり」

破「外務省のオファー型協力、経済産業省のグローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金がそう(以下略)」

急「第三国・地域との連携・協力によるアフリカ展開」

ご興味があれば、https://www.keidanren.or.jp/policy/2025/041_honbun.pdf をダウンロードしてみてください。

まずは、こちらから。
「2050 年までには、都市人口は現在の3倍の約 10 億人となり」

国連推計、としていますが、その都市人口のうち、どれだけの割合で貧困層がいるか、皆さんは想像できていますか、と問いかけたいです。 つまり、日本の会社が想定しているビジネスに、どれだけの現地の人間がそれに対応できるか、ということがもしかしたら理解できていないのかな、と私は感じました。それは仕方がないと言われれば仕方がありません。なぜなら、経団連に所属している彼らは、今まで自分たちと商売が出来る人たちと「しか」付き合ってきていないのですし、何より、都市部のスラムやタウンシップなどには目もくれていないですから。
多分、上記の10億のうち、多くて8億人くらいでしょうかね、それなりの仕事をして生活できているのは。まあ、中国14億人と同じような流れになるでしょうね。

お次はこちら。
「外務省のオファー型協力、経済産業省のグローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金がそう(以下略)」

民間企業で仕事をしてきた方々の集合体であるあなた方が、それを記載してしまいますか。
そもそも、この経産省の「グローバ(中略)補助金」という長い名前に閉口してしまうのですが、経営のわからない官僚の補助金(しかも補助金という事は国民の税金)を利用してまで、アフリカ大陸に投資するべきだ、って提言するのはちょっと変ではないですか? 自分たちの経験や資金、人脈をもとに、日本のスタートアップ企業を支援すればいいと思うのですがいかがでしょうか。別に政府を無理に巻き込む必要はないですよね。推測ですが、私たち民間企業だけ損をしたくないから国民を一緒に、という事でしょうね。いい迷惑だよ、ほんと。というか、儲ける仕組みを作るのがあなた方民間会社の仕事ではないですか。


終わりにこれを。
「第三国・地域との連携・協力によるアフリカ展開」

これこそ全く意味がわかりません。どうして、他国にまで協力を仰がなければならないのですか。というより、その他国からすれば、日本と連携する理由がありません。商売敵になるかもしれない連中と手を組むとか、どれだけお人よしなのですか? 日本人の常識を外国人に当てはめて、今国内が大変な事になっているのですが、お気づきでないですか?

というわけで、まあ政府・与党の誰も興味がないであろう、経団連の提言(笑)にツッコミを入れてみました。どうせ大した成果は出ないんだから、アフリカに一番ネットワークを持っているはずの豊田通商さんに、経団連企業がお金をぶちこんで、その社員の方々にアフリカ諸国を駆けずり回ってもらったほうが、よっぽど効果的な気がするのですが、いかがでしょうか。

経団連さん、お仕事していますアピール、お疲れ様でした。