
どうやらX上では、例の「ホームタウン」からのJICA解体論に発展していて、盛り上がりを見せているようです。JICA側に文言の矛盾がいくつか見られるのですが、とりあえず様子見というのが私の現時点での考えです。
結局、今のこの流れは、前政権からの移民流入(正規で入国後に「失踪」も含まれる)プラス政権与党への不信感、そして移民による欧州の崩壊、が背景にあるのではないでしょうか。
ちなみに、(私を含めた)アフリカ駐在経験のある邦人が発信する「アフリカ人はこうだから」的なコメントについては(もし見つけた時は)、話半分で聞いたほうが良いと思います。なぜなら、基本的に「会話の通じる(=ビジネスをしていて、それなりの給料を得ている)人たち」としか仕事をしていないと推測できるからです。もちろん、黒人との会話に慣れてしまったというのもあると思います(私は多分その1人)。
ただし、「会話が通じる人たち」が旅行ではなく「滞在」という形で日本に来た時に、日本の考え方をリスペクトしてくれるとは限らないのですよね。
前ふりが長くなりましたが、TICAD 9の成果なんてあっという間に吹き飛んだ話題を取り上げます。
カタールが、アフリカ南部に、相当の額の投資をすることが分かりました。
(以下、記事引用(中略あり))
https://www.heraldonline.co.zw/us19-billion-investment-windfall-qatars-royal-family-arrives-for-strategic-partnerships/
ブルンジに US$12 billion, ザンビアに US$19 billion, ボツワナに US$12 billion そしてジンバブエに US$19 billionを投資する。
カタールの投資はアフリカ10か国に及ぶ。
https://www.mmegi.bw/news/qatar-delegation-arrives-in-gaborone/news
DRコンゴにUS$20 billionを投資すると予想される。
それぞれの記事から抜粋しましたが、「5ヶ国だけ」で、82 billion USDの投資、総額12兆円にものぼる金額です。何年かけてこの金額を投資をするのか明確な記載はなかったですが、TICAD 8 からの3年間で日本からアフリカへの投資や支援が4兆円に届かなかった(はず)事を考えると、巨額と言ってもいいでしょう(計算ミスかな、とちょっと思いました)。 ちなみに「9」では投資の目標金額を設定しなかったようです。設定しなかった理由を推測すると、「おっと誰か来たようだ」になってしまいそうなのでやめておきます。
結局のところ、アフリカ(だけではないけれど)を発展させようとするとまとまったお金が必要となるのですよね。ただ、昨今の日本はよくわからないところにばかりお金を使ってしまって、結局人材育成という形で終わってしまいます。人材育成と言うと聞こえはいいのですが、母国に帰ったあとに仕事があり、適切な機材があり、初めてその国の産業が成長する事を持って、ようやく育成が上手くいったことになります。ここまでお役人さんたちがきちんと考えていればいいのですが。にしても、どれくらいの金額をアフリカに投入します、と宣言の中に組み込めなかったのは、対外的にちょっとお寒いですよね。アフリカ開発銀行には資金注入をするはずですが。
とはいえ、「9」が無事に終わった(例の件を除く)事は、きちんと評価したほうがいいのかなと思います。次はアフリカ大陸での開催。多分3年後に開かれるはずなので(西暦何年に開催という記載が横浜宣言(概要)になかった)、その時は個人参加できたらいいですね。
えっ、わざわざアフリカまで行くの(自問)?