数週間前に、ボツワナとアンゴラの両首脳が握手を交わして、「俺たち、これから一緒にいろんな事に取り組もうぜ」という決定をしました。このように書いてしまうと、何か軽く感じられるかもしれませんが、どちらの国も財政状況がよろしくないので、「宣言するだけして、後はそのままにしよう」という予感(悪寒?)しかないのですよね残念ながら。
この二国間関係が今後どうなるかは神のみぞ知る、ではあるのですが今回は、この合意が仮に先へ進む場合、どのようになるのかを、やや適当に書いてみようと思います。

今回の合意によってあり得そうな展開は、「お金がないから、とりあえず両国間を首脳が行き来して(年に1回ペース)、プロジェクトの組成に数年かかり、プロジェクトの完了に10年(以上)。最悪、プロジェクトは頓挫」ですね。時間がかかるためにコストが高くなりますが、一方で雇用を維持できるので、まあその観点から見れば悪くはないかもしれないですね(国の財政がきつくなるかもしれない点には目をつぶる)。

今回、両国間で共同して取り組もうと決めた項目は多岐にわたります。そのうちの1つが「天然ダイヤモンドを守っていこう」というのがあります。世界の天然ダイヤモンド生産国のトップ3はこれまで、ロシア、ボツワナ、カナダが鉄板でした(ロシアが1位で、ボツワナとカナダが2位争い)。ところがここにアンゴラが絡んできて、3ヶ国で2位争いをするような状況となっています。一方、近年は、これらの国の生産量と販売量は全くの別物となってしまっていて、生産しても鉱山内あるいはその周辺でダイヤモンド(とそれを含んだ岩石)が置かれたままの状態です。すべては中国やインドなどで生産されている、より安価な人工ダイヤモンドのためです。なので、ボツワナとアンゴラでスクラムを組んで、天然ダイヤモンドを売っていこう、という事です。

もう1つ重要なのは石油関連です。
アンゴラは、新たな石油精製所を建設予定しています。現在、ザンビア政府が資金を拠出する形で、この精製所に関与することになっています。ボツワナとしても、石油の精製物(ガソリンなど)を南ア以外から確保するのが喫緊の課題で、この建設プロジェクトに投資しておきたい(=最終生産品を確保できる)ですし、アンゴラも、開発資金の自国からの拠出額が減らせるので、よく言われるWin-winという関係になるのかなと思います。最悪、アンゴラは中国政府に泣きつくのかな、と考えてもいますが(アンゴラ産石油の最大の輸出相手国は中国だったはず)。

両国がこれから良い関係を築いて、両国が互いに発展するといいですね。